Sitillについて

暮らしは、気づかないうちにいつも先へ進んでいきます。私たちは移動し、働き、待ち、ひとつのことから次のことへと向かううちに、慨ただしさの中で自分を感じることを忘れがちです。
Sitillは、あなたがしばらく立ち止まれる場所をつくりたいと願っています。気ままに何かをしても、何もしなくてもいい。効率を求める必要も、何かを成し遂げる必要もありません。ただ静かに腰を下ろし、意識をそっと今この瞬間へ戻してみてください。
海辺で波のうねりを眺め、公園のベンチで草むらのかすかな光を見つめ、湖畔で波紋が消えていくのを見送る。空港のロビーやカフェ、通勤の途中、深夜の部屋で、自分だけのひとときをそっと残すこともできます。
空気に混じる潮の香り、草の先に宿る透き通った光、イヤホンの旋律、画面に揺れる光と影、食卓から立ちのぼる香り、カップの底に残る淡い褐色の跡、木の葉を抜けてこぼれるまだらな陽射し、意識が澄んだあとの軽やかな足取り……。そんなささやかな感覚が、少しずつ私たちの確かな暮らしを形づくっています。
私たちはいつも、もっと遠く、もっと大きな世界へ目を向けがちです。けれど目の前の暮らしに戻れば、日々を穏やかで確かな、愛おしいものにしてくれるのは、たいてい夕暮れの風や沈む夕日、あるいは心を留めて感じたひとときです。
Sitillが大切にするのは、何を成し遂げたかではなく、いつかの一瞬に立ち止まり、自分を、暮らしを感じられたかどうかです。心を留めて感じたひとときは、やがてあなたが暮らしと向き合ってきた印になります。
少し坐ってみよう。暮らしを、ほんのひととき止めて〜